ミニチニュア・シュナウザーとの出会いは目があった瞬間に
私が自分の為に初めて欲しいと思ったのが室内犬でした。
二十歳の記念にとペットショップ巡りをしながら、我が家にやって来るワンちゃんとの出逢いを待っていましたが、なかなか、良い巡り合わせは無いもので半ば諦めかけていました。
しかし、あるペットショップでふと気になるワンちゃんの姿が…。お行儀よく隅っこにお座りをしているワンちゃんと目が合ったのです。
本当は別の犬種を探していたのですが、目と目があった瞬間に、この子だ!!と思い、我が家の一員になることが決まりました。
家に連れて来て2週間…うんともすんとも鳴かず…どうしたものかと心配をしましたが、歓迎の曲を弾いてあげようとピアノを引き出した途端にピアノの音色に合わせて歌い始めました。
親バカだとよく言われましたが、絶対に遠吠えではなく歌声だと私は今でも思っています。
感性豊かな子でしたから、芸術分野がお得意だったのかも。
そして、お利口さんで、人の気持ちを察する優しい子でした。
一緒にドライブを楽しみ、一緒に行楽地へ出掛けて、いつでも一緒に過ごしてきた故に思い出は、過ごしてきた全ての時間が大切な思い出であり宝物です。
心臓が動いているだけで安心した
歩くことが困難になり、一気に寝たきり状態になってしまいました。
当然、自分で出来ていた排泄等のお世話も必要な状態になりましたから、オムツをしてあげたのですが、当初は嫌がって大変でした。
プライドがワンちゃんにもあるのでしょう。
後にどんどんと食欲もなくなってきたことが分かりましたから、病院へ毎日連れていき、点滴や栄養注射といった処置をしていただきました。
自分で寝返りも出来ない為、数時間おきに体の向きを変えてあげたりと、殆ど毎日が介護の時間となりましたが、心臓が動いているだけで安心していたことを覚えています。
しかしながら、寿命があるのです。
朝方、しっかりと私の方を見つめて静かに旅立っていきました。
半狂乱状態で泣きながら名前を呼び続けたことは記憶していますが、その後は、綺麗にしてあげたいと思い、お風呂場で体を洗ってあげて、お気に入りの場所にそっと寝かせてあげました。
沢山のお花に囲まれて永遠の眠りについた様子は今もしっかりと覚えています。
その当時、自宅の敷地内や思いである場所で、家族揃って見送ってあげたいという方が移動できる火葬車を導入したペット葬の会社を立ち上げていた記事を目にしておりましたので、その方に連絡をし、皆で見送り、お骨にしました。
あの日、青空の広がるとても良いお天気であったことも忘れられません。
感謝の気持ちを持つことがペットロスから立ち直る方法
いつも当たり前のように居る子が居ないといったことが、先ずは信じられませんでした。
思わずいつもの指定席を見てしまい、居ないことに寂しさを覚え、生き甲斐を失ってしまったかの様に抜け殻状態の私。
何をしていても、自然と涙が溢れて止まらなくなるのです。
あの時、もっと、違う処置をしてもらえばよかった…あの子はどう思っていたのだろうか?何か食べたいものがあったのかも知れない等と次から次と考え込んでしまうのです。
大好きだったおもちゃやお洋服を見てはどこかに居るのでは?そんな錯覚にまで陥り、精神的なダメージは非常に大きく、立ち直れないのではないかと思うほどに、私自身も食欲もヤル気も喪失してしまいました。
自分に占める存在感の大きさを知り、お骨となった愛犬に話しかける日々…。
少しずつ、居ないという幻日に向き合おうとしましたが、随分と時間がかかりました。
ありがとう!と思うことで気持ちが楽になった様な気がしています。
今できることをペットにしてあげて!
命あるものは、信じたくはないのですが必ず死を迎えます。
しっかりと向き合わなければならないといった辛い経験を経なければなりません。
かわいい家族の一員として、後悔の無い毎日を一緒に送っていただきたいと思います。
確かに悲しみや後悔といった気持ちしか最初は生まれてきませんが、必ず前向きになれる日が訪れますから、今から心配せずに存分に楽しく明るい毎日を一緒に送っていただきたいと思っています。
家族なんですから!