体験談

【ばたばた!あわあわ!可愛くて楽しかったハムスターとの生活】死に際はいつものお寝坊さん

 

 

ハムスターのおうちとして、市販のケージを用意したのですが、ケージの棒をよく齧っているため、手作りのケースのおうちに変えました。

数日間は周りぐるまで走って、ご飯を食べて、と順調だったのでした。

 

 

ところがある日、帰宅するとハムスターの姿がありません。

ケースの出入り口は閉まっています。

おが屑や綿をめくって探しましたが、見つかりません。

代わりに見つかったのは小さな穴でした。

 

 

 

「まさか!」と思い家中を探しました。

棚の足や、コード(感電しなくてよかった)に齧られた跡があったので、ケース外に出たことは確定しました。

 

友人も読んで探してもらおうと思い、ブーツを履こうとしたら、そのブーツから見覚えのある可愛い顔がのぞいていました。

なんと、ケースを歯で削って脱走していたのでした。

 

 

 

お寝坊さんなハムスターだったから

 

寒い冬の日でした。

 

「だんだん寝ている時間が長くなったなぁ。」

「ペットショップで買ってから何年も経ったなぁ。」

と思いなんとなくお別れが近いのを感じていました。

 

 

それでも心のどこかで「歳をとってきたけどあと半年くらいは生きててくれるよね」と思っていました。

朝目覚めていつも通り挨拶をしに行くと、反応がありませんでした。

 

晩年は私よりお寝坊さんなことも多かったので、時間を空けて再度様子を見ることにしました。

朝ご飯を食べ終えてまた見に行っても反応はありませんでした。

嫌な予感がしました。

 

 

おそるおそるハムスターに触れてみるといつもより冷たくなっていました。

温めたら元気になるかもしれない、と暖房を強くかけてもダメでした。

様々手を尽くしてどうしてもダメで、「ああ、亡くなってしまったんだ」と理解しました。

 

 

 

大好きだったハムスターが天国に旅立って

 

胸騒ぎや嫌な予感はしていましたが、ハムスターの死を受け入れたくなくて頭の中でいろんな可能性を考え、生きているんじゃないかと色々試していました。

それでもダメで、受け入れざるを得なくなったとき、抑え込んでいた分の悲しさが一気に押し寄せてしました。

とても一人では抱えきれない悲しみで、知人を呼んでペットの火葬などの手配を一緒にしました。

 

 

大好きな子だったので、しっかりとした最後にしたかったです。

当時は学生でお金もなかったのでお墓を買うことはできませんでしたが、業者の方にお任せして、然るべき方法で対応していただけて安心しました。

それでも私の心は悲しいままでした。ハムスターのハウスや、もう使うことのないエサなどを処分できる様になるまでとても長い時間がかかりました。

 

 

涙が出ないからと自分を責めるのはやめてほしい

 

大切な存在を失って悲しくなって、ぽっかり穴が空いた様に感じるのは仕方のない方だと思います。

また、ロスの形は人それぞれなので、「涙が出ないから私はそんなに大事に思えていなかったのかもしれない」などと思わないでください。

何かしらの形であなたの心は悲しんでいます。

 

 

それを否定せず、よくない状態として考えず、身を任せてみてください。

無理に立ち直ろうとするとその反動でより辛くなることもあります。

ペースは人それぞれですが、いつか、その悲しみを受け入れて進むことができる日が来ます。

 

 

 

 

 

 

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