体験談

【ゴールデンレトリーバーとの出会いと別れ】愛犬がくれた贈り物~幸せな記憶は一生の宝物~

 

 

愛犬が家に来たのは、私が幼稚園生の頃、それから私が大学生になるまで15年間一緒に生きてきました。

すごくすごく優しい子で、学校で嫌なことがあったり、親に怒られたりして落ち込むと、ずっとそばにいて寄り添ってくれました。

小さい頃は一緒にキャンプに行って川で遊んだり、何にでも一緒にチャレンジして、たまに一緒に失敗もして犬というより姉妹のように育ちました。

寝てると、寝言を言って足を動かして、その動きがとても面白くて家族のみんなを和ませてくれました。

無駄吠えもなく、絶対に嚙むこともなく、ちゃんと人間の言葉も分かってくれて、いるだけで、見ているだけで幸せな気持ちにしてくれるそんな存在です。

とにかく毛並みも良くて美人。我が家のアイドルでした。 大学生になったころ、私は家を出て一人暮らしをし始めました。それでも帰れるときにこまめに帰って愛犬と過ごす時間を楽しみにしていました。

だんだんと筋肉が衰えて、歩くことができなくなり、とうとう下半身が動かなくなってしまいました。いつ死んでしまうか分からない状況の中、何度も家に帰り、大好きだよと伝えました。なくなった日は、ちょうど私の母しか家にいない時間でした。毎日食べていた柔らかくしたドックフードも食べなくなり、お水も飲めなくなり、その時が近づいていました。母がつきっきりでそばにいる中、「はっはっはっ」と呼吸が荒くなっていったそうです。母は「がんばれがんばれ」と励ましていたそうですが、母の声を聞いて安心したかのように、眠るように目をつぶり、そのまま亡くなりました15歳。大型犬としては大往生でした。 大学生でしたので、最期の瞬間に立ち会えなかったことが何よりも辛かったです。一緒にいたときにもっと「だいすきだよ」と伝えていればよかったと後悔しています。とにかくずっと泣いていました。泣いて泣いて、写真を見て泣いて、楽しかった時のことを思い出して泣いて。あの時怒らないで上げればよかったと後悔して。後悔しては泣いての繰り返しでした。でもある程度泣くと、すこしずつ気持ちがスッキリしてきました。後悔することばかりではないことに気が付いたからです。一緒にいた時の愛犬の笑顔や一緒に遊んでたくさん楽しい思い出を作った記憶は消えません。そばにいられた時間こそが、愛犬が私にくれた財産だということに気が付いたからです。 愛犬が死んでしまうことは本当に悲しいことです。身を引き裂かれるように辛いと思います。でも愛犬と過ごした楽しかった思い出、幸せだった時間は宝物です。それを忘れずにいてほしいと思います。ペットは一緒に過ごしてくれた家族が大好きだと思います。その家族が毎日泣いて暮らしていたら天国にいきづらくなってしまうと私は考えています。毎日一緒にいてくれてありがとうね、楽しかったよと愛犬を思って笑っていた方がきっとペットも幸せなことだと思います。その時が来たらたくさんたくさん悲しんで、そのあとは笑ってペットのことを思い出してほしいです。

 

 

 

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