小学生の時に初めて飼い出したペットでした。
どこに行くのも一緒で、兄弟で誰が散歩に行くか、いつも取り合っていました。
血統書付きの子でしたが、ペットショップで安売りにされていて、それを見た父と母がこの子だ!と即決しました。
どこへ行くにも一緒で、一緒にキャンプや旅行にたくさん行きました。
ちょっと食い意地の張った子で、食パンをよくとられていました。
他の家の人にむやみに吠えることもしなかったので、どこに行っても可愛がられる子でした。
一度、父の釣竿の針を間違えて食べてしまった時がありました。
当のペットも痛がるそぶりがなかったので、誰もそのことに気づけませんでした。
発覚したのは、その子のうんちの中から針がのぞいていた時です。
本当に無事だったのが奇跡だったと思います。
最愛のペットちゃんが亡くなった時のお話をきかせてください
最後、私はその子の死に目に立ち会えませんでした。
大学生で、下宿をしていたからです。
実は、その子が亡くなる3年ほど前に子宮に大きな病気が見つかっていて、子宮を全摘していました。
一度は回復して、元気になったのですが、また様子がおかしくなって、最後はお腹がパンパンになって逝きました。
実はその時、家には猫もいました。
祖母が経営する喫茶店の目の前にある大きな溝で、カラスに目をつつかれ、血だらけになった猫が見つかったのです。
すぐに病院に連れて行って、一命を取り留めました。 その猫と犬とで暮らしていました。
2匹はとても仲が良く、おばあちゃんと孫のような関係でした。
その子が亡くなった日。
私はアルバイトがあったのですが、パートの方と副店長が今日は大丈夫だから、帰ってあげな、といってくださり、すぐに実家に帰りました。
その子は、いつものソファに横になっていました。
血が出るからと鼻にティッシュが詰め込まれた状態でした。
本当に、寝ているように亡くなっていたので、「本当に死んでるの?」って言ってしまった記憶があります。
最後は、家族みんな揃って1階で寝て、次の日火葬をしました。
あなたがペットロスになった時の状況や気持ちなどの体験談をきかせてください
その犬が亡くなって、本当に辛かったです。
小さい時からずっと一緒にいて、その子に会うのが楽しみで実家に帰っていましたから。
今でもビーグル犬を見かけるたびに、その子のことを思い出します。
でも、我が家には猫もいましたから。
溝で怪我をしていた子と、亡くなった子がであったのは何かのご縁なんでしょう。
亡くなった子がいつも座っていたソファには、猫は近寄ることはあっても、同じように座ったりしません。
数ヶ月は亡くなった子のことを考えるたびに、動画を見返すたびに、本当に辛かったです。
ですが、その子がいなくなっても、普通通り学校はあるし、アルバイトもあります。
いつまでも、切替のできないままだと、周りの迷惑になると感じました。
心はいつまでも辛いのに、普通通り振る舞わないといけないというのが一番辛かったです。
これからペットロスを迎える方に向けてアドバイスするとすればどんなことを言いたいですか?
犬や猫は人間よりも寿命が短いです。
だから、その子が亡くなった時。
もっとああしてあげればよかった、こうしてあげればよかったと 何度も考えてしまうでしょう。
その子が本当に幸せだったかなんて、私たちにはわからないですから。
だけど、その子がいた日々を年に一回でも何回でも思い出して、過ごすことが。 その子の供養になるのではないかと思います。
うちの母はよく、自分が死んだらその子が迎えに来てくれる気がすると言っています。
私も、そうだろうなぁと思っています。
そう考えると、少し気が楽になります。 その子にもう一度会えた時、めいいっぱい抱きしめてあげるために、ずっと忘れないでいてあげてくださいね。